2022/08/29 16:31




ObitOのパッケージに使われているこの紙、穴だらけで不思議な配列。

実は帯を製織する際に重要なアイテム「紋紙」といいます。


紋紙とは、意匠で図案を起こしたものを八寸帯の場合で、幅約6~7㎝、長さ約45㎝くらいの段ボールのような厚紙に穴をあけてデータ化した紙です。


この紋紙を連結させて一本の帯の柄を作っていきます。多いもので1,000枚くらい長い物もあり、重さも20キロくらいになります。

動いている時はすごい迫力なんですよ!


穴が開いてる部分にはジャガードの横針が通り、通った部分の仕掛けは上がり、製織している帯の柄に糸が浮かび上がります。

最近はフロッピーディスクなどで織る事も多くなっていますが、紋紙は悪くなった場所の特定がしやすく、補修が簡単な利便性もあります!


 弊社には紋紙を彫ることが出来るピアノという機械があります。

真ん中の溝に紋紙をセットし、中央部にある13個のボタンを操作しながら穴をあけていきます。

針位置に沿って穴を開けないといけないので、集中力と指の柔軟性が要する仕事になります。

 穴が一つでも間違えば、柄は狂ってしまいます。紙一つといえ、とても重要な働きをしてくれています。

今度、動いている動画も載せてみたいと思います。お楽しみに!