2022/11/02 15:31

「おたいこばっぐ」は、着物を着た女性の後ろ姿の帯のかたちである「お太鼓結び」をルーツにしています。
ではなぜ「お太鼓」というのでしょうか…

さかのぼること江戸時代末期、
江戸の下町にある太鼓橋が完成した際、近所の芸者さんが太鼓橋に形を似せて帯を結んだのが始まりとされています。
分かりやすく言うと、橋の竣工記念イベントに合わせて、ファッションに過敏な女性が粋な新しい装いを生み出した、
ととらえることができます。

それまでの帯結びは「だらり結び」。
帯のたれの部分がそのままだらりと垂れたまま固定されてはいませんでした。
ですが、この新しい「お太鼓結び」により、帯のかたちが固定され、さらには帯締めや帯揚げといった
小物類も使われるようになったといいます。

ちなみに帯は全体で約4m前後の長さがあります。
そのうち、着物の着姿として見える部分は、全体の約5分の1~6分の1ほど。


着物の帯は非常に贅沢なファッションアイテム。
だからこそ、生地の有効活用で生まれたバッグで本物の絹の質感に触れてほしいのです!

本来の使用用途である着物の帯となると、よそよそしく敬遠しがちなイメージかもしれませんが、
バッグとして生まれ変わることで、日常生活の一部としてお使いいただくことで、その距離感が縮まればいいなと私たちは願っています。