2023/07/01 16:39



ObitOのアイテムは、ほどんどが一点もの。
デザインもさることながら、生地の手触りや厚さといった風合いにも個性があふれています。
どの生地もシルク本来のしなやかな風合いをさまざまなに楽しめるものとなっています。


帯生地には各部門のつくり手の技術やこだわりがふんだんに盛り込まれた、魅力あるテキスタイルでもあります。
この生地の個性をつくりだしている要因はいくつかありますが、代表的なふたつをお話しします。


①タテ糸を何本使っているのか?

全てにシルクが使われていることはもちろんのこと、糸の本数により風合いが変化します。
おたいこばっくの場合、少ないもので約4,000本、一番多いもので約1万本の絹糸を使用し、織機の仕掛けや組織(織り方)を使い分けて
織物に個性を出しています。


②何回ヨコ糸を打ち込んでいるのか「打込数」

一寸間(約4cm)に何回緯糸(ヨコ糸)を打ち込んでいるのかを示す「打込数」により、生地の硬さや風合いが変化します。
織機の設定上、打込数は事前に決めますが、織物は気温や湿度によって状態が変化していきます。常に一定のクオリティで基準を満たした織物ができるに越したことはありませんが、絹も環境の変化に敏感に反応しています。
そのため、打込数に限ることではありませんが、実際の手触りで職人の勘を働かせながら、最適な風合いに仕上げていきます。